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"本書はThe Clinical Interview of the Child, Third Edition,American Psychiatric Publishing,2003)の全7章のうち,1から6章と付録を訳出したものである。最初に子どもと臨床で出会う場であるアセスメントを目的とした面接を取り上げ,面接での観察の枠組み,観察の整理の仕方,そして観察からの定式化formulationなど,子どもの臨床アセスメントに必要な事項が豊富な実例と共に詳細に記述されている。本書は初学者の児童面接への入門書として,そしてある程度経験をつんだ臨床家には,自分の面接法をさらに洗練させるガイドとして,役に立つものと考える。初学者にはやや強迫的とも思える細かい記述が続くために,第2章を読み進むのが苦痛かもしれないが,そのような場合は,ぜひ最初に第4章の臨床例とそれに対応した第6章の定式化を読むことをお勧めする。わずか1回の面接から,これだけ豊富な情報が得られることに,驚くと思う。本書の中では,しばしば「舞台」とそこで演じられる「ドラマ」のたとえが使われている。「ドラマ」に目を奪われて重要な情報を見過ごしてしまいがちな初学者にとって,本書の観察カテゴリーは「舞台」も「ドラマ」も漏れなく観察するための適切なガイドとなるだろう。(「訳者あとがき」より抜粋)"
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