取り寄せ不可
片倉ハルは“吸血鬼”だった。
普通の高校生、森坂玲子は、そんなハルと「血の交わり」を経験してしまう。
玲子は、想い人であるハルとの奇妙な契約を交わしたことに心の動揺を隠せない。しかし、ハルのほうは玲子と男女の関係を意識するどころか、その態度は、以前と全く変化がなく、飄々としたもの。
地味に落ち込む玲子だったが、そんな二人の間に一つの波紋が発生した。フランスからの留学生、マリア・ドゥ・ケイゼル。金髪碧眼である彼女の容姿や纏う雰囲気は、どこか浮き世離れをしていて、どこかハルと似ていた……。
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