中世と近世のあいだ

中世研究

中世と近世のあいだ

出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます

出版社
知泉書館
著者名
上智大学中世思想研究所
価格
9,900円(本体9,000円+税)
発行年月
2007年6月
判型
A5
ISBN
9784862850126

中世文化は13世紀の盛期スコラ学において思想的頂点に達したのち,14世紀には危機と転換の時代を迎えた。社会的には経済危機や人口減少,市民階級の勃興と封建体制の動揺,さらにペストや東方からの脅威に加え,領邦国家が神聖ローマ帝国に対する独立性を強め,教皇権力の求心力も弱体化しつつあった。
これら社会環境の変化に伴い,学問言語であるラテン語による知的統一は俗語の成長と大学の設立により弱まり,個別科学の優勢とともに形而上学的体系が批判され,スコラ学は解体されていく。また学問と信仰,言語と実在,世界への結びつきと内面性といった問題群が時代の課題となった。
本書は吟味可能な確実性と経験可能な真理を模索しながら,普遍的知識や自己実現の新たな規範を打ち建てる精神活動が一挙に花開く14世紀の多様な思想潮流を,〈宗教・神秘思想〉〈スコラ学・自然学思想〉〈東方キリスト教思想〉の三つの視角から本格的に考察した画期的業績である。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top