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古代末5世紀の混乱期から今日の西欧世界の原型が形成されるカロリング期にわたって,自由学芸と教育がいかに変遷したかを解明した待望の書。
前半では,ボエティウスの後に東ゴートの文教政策を継いだカッシオドルスが,アウグスティヌスによる自由学芸のキリスト教化を中世へとどのように移植したのか,さらに西ゴートのイシドルス『語源誌』の百科全書的教養の意義を探る。
カール大帝による教育振興,学校開設,聖職者の育成と民衆教化の狙いは,政教一体の帝国の確立と東ローマ帝国に対抗しうる宗教的,政治的機構の創出にあったが,それに関わったアルクインやラバヌスの自由学芸観をとおしてカロリング・ルネサンスを明らかにする。
後半は,オルレアンのヨナスの教育論によって中世のキリスト教的人間観と教育理念に光をあて,また世俗の女性で豊かな教養をもつドゥオダの『鑑』をとおして貴族の子弟教育を考察,最後に聖書物語などの聖画像や歌唱,説教などが大衆教育に果たした役割を分析,中世教育の実態に迫る。
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