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平安時代の女性の日記。父の任地である東国で育った作者は京に上り、ようやく手に入れた憧れの物語を読みふけった。女房として宮家へ出仕するものの、すぐに引退し結婚。夫は包容力も財力もある人だったが、20年に満たない結婚生活ののち、死別。その後は訪れる人もまれな寂しい生活を過ごす。13歳から40年におよぶ日記に描かれた、思いこがれた生活をついに手にすることのなかった一生が、今の世にも胸に迫る。
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