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満洲四平の戦車学校にいた時分から、司馬遼太郎は「しゃべくりまわる」ことで有名な士官候補生であった。おもしろかったがうるさかった、というのが同期生の感想である。
彼はそこで「説話」を「文学化」する方法を無意識のうちに追い、これに二十代における仏教の勉強を加えた。最後に三十代前半までの「理論との格闘と決別」が司馬遼太郎をして司馬遼太郎たらしめたのではないかと私は考えている(解説・解題 関川夏央より)。
どの民族にも便利な技術として受容される〈文明〉に対し、個別に異なり、不合理かつ強烈に排他主義になる〈文化〉の複雑さと危険性を見つめる最終巻。
目次
稲作文化と言葉 松原正毅
稲作文明を探る 岡本太郎
民族と国家、そして文明 梅棹忠夫
民族の原像、国家のかたち
地球時代の混迷を超えて
ロシア望見 中村喜和
日本人の源流を訪ねて 佐原真
二十世紀末の闇と光 井筒俊彦
異国と鎖国 ロナルド・トビ
「人間の営み」という物語を生きる 解説・解題 関川夏央
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