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法は客観的に存在するものか、それともわれわれの行為によって作られるものか。法律家の果たすべき役割とは何だろうか。
法の解釈は誰がやっても同じになるのか。後期ウィトゲンシュタインを中心とした言語哲学の成果を手がかりにして、規則にしたがうこと、意昧を知ること、解釈することなどの行為の性質を検討し、法解釈をいかに理解すべきか、根本的に考える。法解釈とは正解を見つけ出す作業などではない。法的現実という人工物を作り出し、不可能を可能にしていくわれわれの行為にほかならない。
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