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中華文明の中心に対してもさることながら、モンゴルから発して文明周縁により深い興味を抱く司馬遼太郎は、ベトナム、福建、西域、台湾をよく見ようとした。周縁好みはヨーロッパ文明にもおよんで、スコットランド、アイルランド、バスク、ポルトガルを旅させ、アメリカをヨーロッパの周縁として観察させた。残る宿題はマジャール人のハンガリーのみであった。韓国も中華文明の周縁として興味の対象ではあったものの、その「民族主義」による声高な正邪論の照射力に疲れたか、やや冷淡であった(解説・解題 関川夏央より)。
普遍的な思想より技術にはしる日本的特質を見、他のアジア諸国と比較しつつ近代の展開を考える5人との白熱の対話。
目次
日本人の異国交際 桑原武夫
中国を考える 陳舜臣
近代における中国と日本の明暗
日本の侵略と大陸の荒廃
モンゴル、「文明」と「文化」のいま 開高健
歴史の交差路にて 陳舜臣 金達寿
風土と習俗
近代への足どり
韓国、そして日本 李御寧
「絶対」という観念のない風土で書く 解説・解題 関川夏央
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