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本書は、大阪市を中心とする大阪府の経済の近代史を記述した教科書である。本来の起点は明治維新であるが、前提として江戸時代の経済史に関する最低限の理解が必要であるので、その素描から出発することにした。終点は日中戦争が勃発する直前の1937年半ばである。江戸時代以来、市場経済が高度に展開していた大阪が、統制経済に組み込まれ、大きく変貌していく戦時期以降についてもふれ、大阪経済の移り変わりを当時の企業家たちを紹介しながら丁寧に解説。
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