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司馬遼太郎も70年代も早いうちから、ノモンハン事件の調査をはじめていた。彼自身が戦車兵であったという経験に加え、その貧弱な攻撃能力、防禦能力の更新を怠ったままソ連軍の機械化舞台と戦った日本軍の構造、とくに関東軍参謀たちの奇怪なビヘイビアに近代日本社会の深刻な問題点が集中してあらわれたと考えたからである。そしてそのような致命的弱点は、70年以降の戦略なき日本、義務なき権利や規律なき自由の横行する経済原理一本槍の日本社会の内部に保存されていると見たからである(解説・解題 関川夏央より)。
経済敗戦の中で語る「日本人への遺言」など8篇を収録。
目次
ノモンハン、天皇、そして日本人 アルヴィン・D・クックス
日本人と軍隊と天皇 大岡昇平
「敗戦体験」から遺すべきもの 鶴見俊輔
日本人の狂と死 鶴見俊輔
日本の土地と農民について 野坂昭如
現代資本主義を掘り崩す土地問題 松下幸之助
土地は公有にすべきもの ぬやま・ひろし
日本人への遺言 田中直毅
「ひとびとの跫音」に耳を澄ます 解説・解題 関川夏央
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