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「憲法の大切さを子どもたちに伝えたい」
ーー作家・井上ひさしの新しい試み
<絵本>憲法のこころ
平和憲法の精神を表している「前文」と「第九条」を、
井上ひさしが子どもにも読める言葉に「翻訳」。
いわさきちひろの絵とともに、
憲法の内容を、心で感じよう。
<お話>憲法って、つまりこういうこと
井上ひさしが、小学生に語りかけたお話。
1憲法ってなんだろう
2なぜ「きまり」がいるんだろう
3憲法にも種類がある?
4憲法前文を読んでみる
「あたらしい憲法のはなし」
(昭和22年日本国憲法が施行されたとき、文部省が子どもたちに配った冊子より)
5「象徴」ってなんだろう
6第九条のこと
7「個人の尊重」ってなんだろう
8日本人であるということ
9私たちの使命
<付録>
日本国憲法(全文)
(「はじめに」より)
「二度と武器では戦わない。ーーこれは途方もない生き方ではないか。勇気のいる生き方ではないか。日本刀をかざして敵陣へ斬り込むより、もっとずっと雄々しい生き方ではないか。度胸もいるし、智恵もいるし、とてもむずかしい生き方ではないか。そのころの私たちは、ほとんどの剣豪伝を諳(そら)んじていましたが、武芸の名人達人たちがいつもきまって山中に隠れたり政治を志したりする理由が、これでわかったと思いました。剣よりも強いものがあって、それは戦わずに生きること。このことを剣豪たちはその生涯の後半で知るが、いま、私たちはそれと同じ境地に立っている。なんて、誇らしくて、いい気分だろう。
この子どものときの誇らしくていい気分を、なんとかしていまの子どもたちにも分けてあげたいと思って、私はこの本を手がけました。」
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