取り寄せ不可
矢代純がその家に踏み込んだとき、男はすでに死んでいた。そしてその傍らには、手負いの動物を思わせる、一人の少女がいた。
伯父を呪い殺してしまった少女、森山真里。彼女の生活がおかしくなり始めたのは、二カ月前のあの日からだったという。一月二十八日の、京都。純はあの夜の闇と、〈モノ〉が跋扈する町の光景を思い出し、少女を連れ帰る。同じ頃、水藤深矢は橋の上で何者かに襲われて──。 少女の停滞していた十年間と、三人のキメラの静かな二カ月間が終わり、めまぐるしい一週間が始まる……。
第12回電撃小説大賞<金賞>受賞作シリーズ第2弾。
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