Ａｃｔｉｖｅ　Ｄｉｒｅｃｔｏｒｙ障害対策ガイド

Active Directoryはユーザ管理・クライアント管理ソフトウェアにおいて不動の地位を保持しています。もはやActive Directoryを超えるユーザ管理・クライアント管理ソフトウェアが発売されるのだろうかと思わずにはいられません。
Windows NT Serverのドメインから、Windows 2000 ServerのActive Directoryへ、そしてWindows Server 2003へ、ユーザ管理・クライアント管理ソフトウェアとしてActiveDirectoryは機能、利便性、セキュリティなど確実に進化しています。
よりよいシステムへ進化しているActive Directoryではありますが、はたしてハウ・ツー本を読んだだけで完璧なActive Directoryシステムを構築できるでしょうか。本書は、数々の本で書かれてきた、Active Directoryとはなにか、Active Directoryの使い方というようなハウ・ツー本としての目的では書かれておりません。
誰も今まで書いていないActive Directoryの内部構造や裏側を、多くのマイクロソフトの技術情報と共に記載しています。Active Directoryをノンストップ システムにさらに近づけるために、トラブルを未然に防ぐために、Active Directoryの内部構造やどのような障害が起こる可能性があるかをシステムエンジニアは知っている必要があります。
そのような知識を持っているからこそ、障害が起きにくいシステムを構築することができるでしょうし、トラブルが起きてしまった場合に短い時間でトラブルを解決することができるのです。
本書を読むことにより、Active Directoryの機能を深く知ることができ、より障害に強いシステムをどのように設計・構築すればいいのか、どのように運用・管理すればいいのかをつかんでいただければ幸いです。また、コストをできるだけかけずに安定したシステムを維持するために、お役に立てればと思います。