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第一線の劇場コンサルタントが、舞台装置の多彩な事例をわかりやすく詳述
一見華やかな劇場の舞台も、その裏側を覗けば伝統的な技術やハイテク技術による舞台機構や舞台装置によって支えられています。その技術も、観客がいることを考えますと、単に先端技術を追い求めるのではなくて舞台で行われるパフォーマンスにあったものでなければなりません。
本書の前半では、このような舞台装置や舞台機構のことを、劇場の歴史的な進化とともに著者自身が携わった仕事を例として挙げて説明しています。具体的な舞台装置を言えば、みなさんもよくご存じのオペラ『魔笛』の空中ゴンドラのシーンや中島みゆきさんの「夜会」の特殊な舞台、そして朝倉摂(美術家)さんが手掛けられた舞台装置などです。そして、イギリス(ロイヤルオペラハウスなど)や日本(呉服座など)の舞台機構を説明しましたことで、読者のみなさんを劇場の舞台裏にお連れできたのではないかと思っています。ぜひ、紙上における劇場見学を楽しんで下さい。ただ、著者自身がエンジニアである以上、技術的な裏づけも含めて説明しています。しかし、観客として劇場に足を運ばれる方、またこれからアーツマネジメントの道へ進もうかと考えていらっしゃる若い人々のために、専門用語の解説を含めてイラストを駆使して分かりやすい表現に努めました。
最終章では、現在の著者の活動を中心として、劇場が社会とどのようにかかわりをもって、社会に貢献しているのかについて記述しています。欧米の劇場を取り巻く環境、とくに学校と地域の公共劇場のコラボレーションについてさまざまな事例を挙げてレポートをしましたので、今後の日本における芸術活動において役立てていただければ幸いです。
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