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卑弥呼の「邪馬台国」のその後は、どうなったのだろうか? 大和朝廷は、どのような形で勢力を拡張していったのだろうか? そして、力を誇った吉備や出雲の国たちはなぜ衰えていったのだろうか? また、北海道や琉球列島の人々はどんな歴史を歩んだのだろうか?――古代史ファンがもっとも知りたいこれらの問題にアプローチしたのが本書である。▼著者は言う、「日本史を知るためには最初に大和朝廷がつくった日本文化の核は何かを明確にしなければならない」と。そして、大和朝廷が古代日本を統一していったキーワードを「首長霊信仰」という新たな文化におき、この首長霊信仰に基づいて古墳の築造や神々に捧げる和歌や祝詞などの文化づくりがなされた、とする。▼「古代日本誕生」の物語を、たくさんの考古学の成果と文献を融合させ、そこに著者ならではの独自の視点を盛り込んで、具体的かつ鮮やかに描き出された本書は、まさに待望の一冊といえるだろう。
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