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本書は、19・20 世紀のアメリカ文学を飲酒ないしは禁酒という観点から新しく読み直すことをめざした研究内容である。エドガー・アラン・ポーや19世紀前半に大流行した「禁酒小説」から、 20世紀のアメリカ・モダニズム文学を代表する小説家 F. スコット・フィッツジェラルド、アーネスト・ヘミングウェイ、ウィリアム・フォークナーや劇作家ユージン・オニールの主要作品にいたるまで、飲酒/禁酒のモチーフを牢んだ数多くの文学作品を取り上げ、アメリカ文化の中で形成されたアルコールをめぐる言説がアメリカ文学の展開にいかに深く関わっているかを解き明かし、アメリカ文学の特質の新しい側面を描き出した。
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