赤毛のアン

角川文庫

赤毛のアン

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
角川書店
著者名
ルーシー・モード・モンゴメリ , 中村佐喜子
価格
880円(本体800円+税)
発行年月
1999年5月
判型
文庫
ISBN
9784042179016

「『アン・シャーリー』は生まれ落ちるとまもなく両親を失った孤児。それに、恐ろしいばかり真っ赤な髪の毛で、そばかすだらけの顔に眼ばかりぎょろつかせている、やせっこけのへんな女の子でしたから、幼いアンは、誰からも可愛がってもらえません。貧乏人の家で育てられて、早くから子守などにこき使われ、それから孤児院へやられます。

 でもそんな哀れな育ちの中で、少しもゆがめられぬ敢然としたチビの魂を持っています。天使のように純粋で、また小鬼のように鋭くはしこい、宝石の輝きを持つ魂です。暇さえあればロマンティックな光まばゆい空想に陥ちていって、現実の自分の惨めさを忘れていられます。その代わりしばしば夢と現実が一緒になってしまうので、アンのやらかす失敗というのは、また無類のものです。

 十一で引き取られた先が、プリンス・エドワード島の『エヴォンリー』という片田舎。年寄った兄妹二人暮らしの『グリーン・ゲイブルズ』(緑の屋根の家)と呼ばれる農家でした。美しい大自然に恵まれた平和な村の生活です。それでも、夢想家の激情的なアンは、そのおだやかな日常生活の中で、次々と『死ぬか生きるかの大騒動』を引き起こしてしまいます。まわりの人々は、アンの突飛な言動に面くらったりはらはらしたり、また憤ったりおなかを抱えて笑ったりさせられます。そうしながら誰も彼もが、アンに激しくひきつけられ、愛さずにいられなくなるのですが、それはまた私たちの気持ち――この本を読む者誰もが、みんなアンを愛さずにはいられなくなるでしょう。」(訳者あとがきより)


多くの作家、女性の生き方に影響を与えた不朽の名作を、「文体が美しい!」とかねてより定評のある、中村佐喜子訳で。Netflix (ネットフリックス)のドラマ「アンという名の少女」でも改めて話題を集めた、大ヒット映画『赤毛のアン 初恋』、『赤毛のアン 卒業』(2018年カナダ・アカデミー賞監督賞・演技賞受賞)につながる、すべての物語はここから始まる。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top