美術史の7つの顔

美術史の7つの顔

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出版社
未来社
著者名
小林康夫
価格
2,860円(本体2,600円+税)
発行年月
2005年6月
判型
B6
ISBN
9784624710880

絵画は顔をいかに描きうるのか。ベラスケス、レンブラント、ピカソ、ディックス、ジャコメッティ、ベイコン、ウォーホル。7つの作品の分析をつうじて、絵画の問いと顔の謎に迫る! 表象文化論的アプローチによる絵画批評。図版多数掲載。執筆=小林康夫・平倉圭・日高優・香川檀・橋本悟・大原宣久。造本装幀=戸田ツトム。
目次
存在の遠近法――顔のプロブレマティック
小林康夫
  I 顔の方へ   II 絵画の方へ

ベラスケスと顔の先触れ
平倉圭
  二つのリアル   絵具のざわめき   ぼかされる顔   ずれと翻訳

他者のように自己を描く――レンブラントの《自画像》
日高優
  自画像のタイプと変遷   自己を描くということ   画家の印
  眼差しの痕跡   物質、顔、光   顔のうねり   死のモメント

斬首、テーブル、反-光学――ピカソ《アヴィニョンの娘たち》
平倉圭
  眼窩の解剖学   斬首   顔というテーブル   反-光学

オットー・ディックス――観相術、その目を凝らすほどに……
香川檀
  凍りついた微笑――北方ルネサンスの回帰   絵画平面のなかで彫刻する
  ワイマールの観相術と〈顔の余剰〉   ザッハリッヒな視覚   終わりの〈顔〉

〈顔〉への応答――アルベルト・ジャコメッティの実践
橋本悟
  「フォルムの崩壊」からの出発   絶対的な類似   〈顔〉を見ること

肖像画と顔の「動き」――フランシス・ベイコン《イザベル・ロースソーンの習作》
大原宣久
  二人の画家   失敗作   具象と抽象とのあいだの形象
  肖像画、写真、顔

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