ガンディーと使徒たち

ガンディーと使徒たち

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出版社
新評論
著者名
ヴェド・メータ , 植村昌夫
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2004年12月
判型
B6
ISBN
9784794806482

世紀の「聖者」を脱神話化し,生身の姿に迫る

 「インド建国の父」マハトマ・ガンディー。古代ヒンドゥーの宗教文化と、現代の政治的社会的革命思想との融合を試みたこの偉大な指導者は、周囲からの度を超した神聖視のために生前から神話に包まれており、明確な人物像を描くことの困難な人でした。そんな「聖者」の虚像、残像、実像を、彼と直接かかわった弟子、親族、支持者たち数百人へのインタビューを通して彫り出そうとしたのが本書です。著者メータはアメリカ国籍のインド人(『停電の夜に』でピュリッツァー賞を受賞したジュンパ・ラヒリや、『シックスセンス』『ヴィレッジ』などで著名な映画監督N.シャマランと同じ、漂流のインド詩人と言えます)。没後60年近くを経てなお、祖国インドの「文化的シンボル」として生きているガンディーを、卓抜したインタビューの手腕であざやかに甦らせます。
 ガンディーの「非暴力」や「市民的不服従運動」はよく知られていますが、本書で明らかにされる彼の言行をみると、「ワークシェアリング」の先駆者でもあったことがわかります。アーシュラム(修行道場のような共同体)のなかで、ガンディーは住人にそれぞれの得意なことを仕事として任せ、だれもがつねに仕事をもつ状態を創出していました。偉大な、それでいてユーモア好きで愛らしい人物の日常と肉声を、作家の愛情のこもった眼差しが生き生きと描き出します。未知のガンディー像に触れることのできる秀作です。

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