日本絵画の見方

角川選書

日本絵画の見方

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出版社
角川書店
著者名
榊原悟
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2004年12月
判型
B6
ISBN
9784047033719

「もの」としての日本絵画はさまざまな情報を含んでいる。材質・形状・画面の形、落款・表装・画賛など、目に見える構成要素から作品の真贋や来歴、制作年代などを知る、鑑賞と理解のための基礎知識。

〈目次〉
第一章 作品を「見る」
   一 鑑賞のために
   二 糞をしたら
   三 排便の作法
   四 「もの」史料と画証史料
   五 『餓鬼草紙を見る

第二章 作品とは?
   一 ホンモノであること──真贋問題
   二 代筆の含む問題──酒井抱一の場合
   三 『宴遊日記』から
   四 将軍画像の制作──御用絵師の仕事
   五 共同制作の含む問題

第三章 模倣と似せ物
   一 筆様を倣う
   二 鑑賞の場から──探幽評価
   三 古法眼・定家を蒐める
   四 雪舟を買う
   五 振舞の席で──雪舟を掛ける

第四章 贋作をめぐって
   一 贋作者たち
   二 贋作を裸にする──
   三 贋作・模作・盗作
   四 狩野亨吉の提言
   五 調査ノートを見せよう

第五章 作品という「もの」
   一 材質と形状
   二 さまざまの画面形式
   三 画面の「かたち」
   四 折れ曲がる画面
   五 「山水画」の「かたち」
   六 秋田蘭画と広重の風景画

第六章 「もの」は嘘をつかない
   一 両面金屏風
   二 金箔の仕様・方式
   三 旅先と流謫の島で

第七章 画面をつくる
   一 絵巻の料紙
   二 料紙から分かること
   三 『玄奘三蔵絵巻』を見る
   四 屏風絵の画面
   五 襖絵の画面

第八章 断簡と復原
   一 物言わぬ「もの」
   二 意味の喪失
   三 引き裂かれた麝香猫夫婦
   四 襖絵から屏風絵へ
   五 広がる波紋

第九章 落款印章あれこれ
   一 落款印章とは
   二 款印章とは
   二 款印の分析
   三 款印を入れること
   四 款印に遊ぶ

第十章 画賛・識語・奥書
   一 画賛を読む
   二 識語の語ること
   三 奥書の検討

第十一章 付属品も見てみよう
   一 表装──絵を装う
   二 箱──絵を収める
   三 添状──絵を語る

第十二章 粉本のこと
   一 粉本とは
   二 粉本主義の病弊
   三 粉本の効用──典拠主義

あとがき

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