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【はしがき】
微分積分学を一度学ばれた方でも,ふだん使っていないと,時が経つとともに用語,定理,公式,計算方法などに自信がもてなくなってくる.本書はこのようなときに手軽に利用できるように編集されている.また,微分積分学を現在学習されている方が,本書を手元に置いて,今までの学習内容の簡単な整理や,問題の解法などに利用されると便利であると思う.
本書は11章から構成されており,どの章も用語の定義,続いて定理,公式を配列して,その証明を省略した代わりに,適当な基本的な例題を取り上げてあるので,利用することによって理解度がたかまる.
1章では数列,数列の極限,2章では関数,関数の極限を取り扱い,微分積分学の理解に必要な予備事項,基礎事項を解説している.
3章では微分法,4章では微分法の応用,5章では積分法,6章では積分法の応用を取り扱っている.積分法の不定積分の計算では,同じ公式を使うにも使い方に工夫を要する場合がある.それぞれの場合の例題を一通り取り上げている.また,定積分の定義を拡張した広義積分,無限積分についても取り扱う.
7章では2変数関数の微分法である偏微分法,8章では主として2変数関数の定積分である重積分を取り扱う.
9章では1章で取り扱った無限級数と4章で取り扱ったマクローリン級数をもっと詳しく統括的に解説する.
10章では1階微分方程式,11章では高階の微分方程式を取り扱い,さらに微分演算子Dを利用しての解法も調べる.
本書が読者諸君の,微分積分学の学習に大いに御役にたてれば幸である.
【内容】
数列の極限/関数/微分法/微分法の応用/積分法/積分法の応用/偏微分法/重積分法/無限級数/1階微分方程式/高階の微分方程式
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