アレント政治思想の再解釈

アレント政治思想の再解釈

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出版社
未来社
著者名
マーガレット・カノヴァン , 寺島俊穂 , 伊藤洋典
価格
6,380円(本体5,800円+税)
発行年月
2004年10月
判型
A5
ISBN
9784624301002

著者のアレント政治思想についての最初の研究書『ハンナ・アレントの政治思想』(小社刊)を出版後、米国議会図書館所蔵の未公刊の資料等にも依拠して、アレントの主著を再読、再構成し、その政治思想の内在的解釈として到達点を示した一冊。とくに『全体主義の起源』については、初版を中心に4つの版を拠りどころとするなど、文献的にも、また、アレントの思考を撚り合わせていく読解の確かさにおいても精緻な議論を展開。アレントの政治思想の細部に立ち入り、その思想に即して政治的事象や政治的諸概念を考察した点でもきわだった、まさにアレント政治思想の「再解釈」。
目次
序文

第一章 はじめに

第二章 全体主義の起源

アレントの本は何を問題にしているのか
全体主義とは何か
全体主義の諸要素
膨張
衰退する国民国家
人種主義
資本とモッブの同盟
反ユダヤ主義
ユダヤ人と国家
ユダヤ人と社会
ドレフュス事件
全体主義――アレントのアプローチ
大衆とエリート
全体主義運動の虚構の世界
全体主義体制
結論

第三章 「マルクス主義の全体主義的諸要素」

『全体主義の起源』から『人間の条件』へ
伝統
マルクスの「労働する動物」としての人間の概念
仕事の観点から政治を理解することの危険性
労働の観点から政治を理解することの危険性
マルクスと歴史
魔法使いの弟子
生命過程を解放すること
「イデオロギーとテロル」
物語ることについて

第四章 『人間の条件』

『人間の条件』が基本的に明確化していること
大地と世界
公的領域
社会
労働
活動力としての労働の特徴
仕事
『人間の条件』における活動
アレントの活動の説明の複雑さ
ホメロスとポリス
ローマと革命
キリスト教と非暴力行為
世界と地球からの疎外

第五章 全体主義以後の時代の道徳と政治

アレントの読者が直面する問題
アレントにとっての問題
ナチズムと道徳的崩壊の経験
スターリニズムと

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