「や」「かな」「けり」捨ててこそ…

「や」「かな」「けり」捨ててこそ…

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出版社
彩流社
著者名
中井三好
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2004年8月
判型
B6
ISBN
9784882029120

日常生活から消えた文語体に固執する俳句に異論! ふだん着のことばで文学としての俳句を問う。「俳句往来」を創刊主宰し、口語体俳句を志向する著者は、文語体の「や」「かな」「けり」を捨ててこそ、口語体による俳句に魂が入るとの立場である。

 本書の第一部・口語体俳句論は、明治26年まで神とされていた芭蕉を、神の座から人間の座に据え直し、真の文学の確立と俳句の近代化に生涯を捧げた正岡子規をはじめ、明治から現代に至るまでの多様な俳人たちの苦労と足跡を追い、その中で短歌革新運動や口語自由詩、さらに古川柳にも触れながら、口語体俳句論を展開する。

 また第二部の句集『ちょっとした町で』(山崎ひさを序文)は、25年間に作った口語体俳句の成果である。

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