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「私は映画から水俣にふれた。記録作業を通じて水俣病を知った」――。なお撮り残したことがある、と、『医学としての水俣病・三部作』『不知火海』の製作に取りかかったドキュメンタリストの省察はさらに深まる。〈水俣病〉の病像をもとめて、裁判闘争の前線から、医学の臨床・研究現場へ、さらには漁民の生きる不知火の海辺の静謐な情景へと、カメラを移し替えていく。撮れることと撮れないことのあいだに立ち、足踏みする記録者の、思考の軌跡。映画とは、記録とは、人間とは──。『映画は生きものの仕事である』の続篇、鈴木一誌氏による新装版にて復刻! 新装判あとがき「疫学の世界としての不知火海」(書き下ろし、9000字)を追加収録。
目次
I
何故映画か?──わが戦後30年の検証
“赤心”の履歴
幻視の「党」を求めて
“水俣”というヤスリ
II
演出ノート
水俣病の未来像をさぐりつつ
「水俣」から「不知火海」まで
水俣病の病像を求めて
III
水俣から帰って
水俣病についての映画状況報告
逆境のなかの記録
不知火海をみつめて
ドキュメンタリー映画の制作現場における特にカメラマンとの関係について
『医学としての水俣病』三部作は現代の資料である
IV[シナリオ採録]
医学としての水俣病 三部作
資料・証言篇
病理・病像篇
臨床・疫学篇
不知火海
V
ふるさととの再会──映画『不知火海』をつくって……高木隆太郎
生類共生の世界──映画『不知火海』上映に寄せて……石牟礼道子
レアリズムを想う──映画『不知火海』から……原広司
ひとつの思想的事件──映画『医学としての水俣病』と『不知火海』……日高六郎
映画と現実のかかわりについて
あとがき
疫学の世界としての不知火海――新装判あとがき
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