映画は生きものの仕事である

映画は生きものの仕事である

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出版社
未来社
著者名
土本典昭
価格
3,850円(本体3,500円+税)
発行年月
2004年6月
判型
A5
ISBN
9784624710095

「私にとって、映画をつくることは、人と出遭う事業である」――。記録映画の記念碑的名作、『水俣──患者さんとその世界』はいかに撮られたのか。社会病としての〈水俣病〉に接近すべく、裁判闘争の渦中においてカメラを構えた記録映画作家・土本典昭はそのとき、何を思考したか。現場での、戸惑い、蹉跌、葛藤、自己批判、対話、懊悩、喜びを経たとき、患者たちは「発光体」となってフィルムに感光する──その比類なきドキュメント。演出ノート、映画論、ドキュメンタリー論、旅日記、上映記録日誌、さらにシナリオ採録を集成。世界的な再評価の機運のなか、1974年の著作を、鈴木一誌氏による新装版にて復刻! 新装判あとがき「水俣の旅は、映画の旅であった」(書き下ろし、10000字)を追加収録。

まえがき

I
水俣ノート
『告発・’70・水俣』(仮題)製作開始にあたりアッピール
映画『告発・’70・水俣』(仮題)ロケ記
一つの旅を終えて
患者の世界からの逆照射
2時間46分……仕上げの顛末
発端から映画まで
映画『水俣』をつくらせたもの

II
水俣病の五年前と今日
「水俣病」を撮る心
残酷さに心凍る想い
かくれ水俣病
舞台に凝縮される水俣の霊
映画『水俣』の背景

III
プロセスの中の《作家》として
「小河内山村工作隊」の記
私論“滝田修”
『三里塚──第二砦の人々』
映画は生きものの仕事である

IV
見られるための巡礼
水俣病──苦悩の果ての旅
ヨーロッパの感応
ヨーロッパ通信

V
告発と人格の間
“いまだ水俣病と認めず”とは何か
水俣病の“知識”はもはやいらない
新潟水俣病──その異常な減額判決
水俣病の“午前”のこと
不知火海に連なる暗部
三月東京行動撮影メモ
『水俣一揆』をつくらせたもの
水俣と映画の間
映画『水俣一揆』のまえとあと

VI
鼎談・映画『水俣一揆』の提起するもの

VII[シナリオ採録]
水俣──患者さんとその世界
水俣一揆── 一生を問う人びと

ほん『映画は生きものの仕事である』――その題名の本音について

水俣の旅は、映画の旅であった――

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