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マックス・ヴェーバー社会学を基礎として、社会経済思想史の理論的追究を深めるかたわら、民族学的アプローチによって日本文化の古層へと迫る研究を続けてきた、住谷一彦氏(立教大学名誉教授)の、80年代以来の論文・講演を集成。柳田國男、折口信夫、河上肇、大塚久雄などに対する論評をまじえ、古代から近現代までのパースペクティヴのなかで、日本という共同体の文化を形成した、宗教・祭祀、家系継承制度、農業・商業の地域性などを探る。また、断続的におこなわれたドイツ・ヒルベラート村でのフィールドワークの知見から、ヨーロッパ共同体のありようを考察する。自身の学究人生を顧みて平易なことばでつづる「私の日本経済論」と「私の比較共同体論」。
目次
私の同時代史──序に代えて
前篇 私の日本経済論
一 ふたつの経済合理性
二 生産力と人間類型
三「日本的経営」論管見──普遍と特殊
四「日本の近代化」論――外国の日本研究
五 官僚制重商主義――戦後日本の経済政策体系
六 日本農政学の系譜
間奏曲 学錯的社会科学試論
後篇 私の比較共同体論
I「日本共同体」論
一 共同体祭祀宮座
二 日本共同体 Das Japantum
II ヨーロッパの共同体
一 ドイツ・ラインランデ、ヒルベラート村の民俗社会
1 ラインランデの農村調査
2 万聖節(アルレ・ハイリゲン)と万霊節(アルレ・ゼーレン)
3 ヒルベラート村の聖マルティン祭
4 ヒルベラート村の概観
5 ヒルベラート村の年中行事
6 ヒルベラート・村人の一生
二 ヒルベラート村の家族構成──比較家族史の視角から
「戦後啓蒙」範疇の措定──結に代えて
あとがき
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