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お母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。
第二次世界大戦中のドイツで奇跡的に生きのびた、ひとりの女性の物語。
<赤ちゃんを走る列車から投げ出すなどということは、平時であれば、殺人行為と見られてしまう。しかし、(中略)たとえ生きられる確率は1万分の1であっても、ゼロではない道をわが子のために選んだという母親の決意は、一筋の「生」の光を求める崇高なものとして、人々の心を揺さぶらずにはおかないだろう>――柳田邦男(「訳者のことば」より)
衝撃の実話を『百年の家』の画家ロベルト・イノセンティが繊細な絵で描いた絵本。
*第10回日本絵本賞 翻訳絵本賞 受賞作品
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