中世王朝物語全集 8

恋路ゆかしき大将/山路の露

中世王朝物語全集

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出版社
笠間書院
著者名
市古貞次
価格
5,170円(本体4,700円+税)
発行年月
2004年6月
判型
A5
ISBN
9784305400888

本書はケース無しの新装版になります。

(ケース入りの旧版は在庫はございません)



恋路ゆかしき大将(こひぢゆかしきたいしやう)



宮田 光[校訂・訳注]



恋路と端山・花染の三人の貴公子の、生涯の伴侶を求める物語。

恋路は幼い女二宮との恋を雛遊びの末に実らせ、

端山は、女一宮への禁じられた恋をやっと許される。

花染も伴侶を得て、三人ともめでたしめでたしの筈だったが--

絶世の美女・梅津女君の魅力の虜になった端山は、

女一宮の母后の逆鱗にふれ、女一宮との仲を裂かれて、

失意の余り、山に籠る。

梅津女君をめぐり、帝・恋路・花染の乱れた人間模様の中で、

実は、梅津女君は恋路だけを慕っているのであった。



山路の露(やまぢのつゆ)稲賀敬二[校訂・訳注]



『源氏物語』夢浮橋巻の続編。作者未詳。

浮舟を諦めきれない薫はたびたび小野に手紙を送り、

浮舟の弟小君を遣わすが、浮舟は頑固に拒絶する。

薫は自ら小野を訪れ、浮舟に恋情を訴えるが、

歌を詠みかわしただけで帰京する。

母との再会に感慨を深くする浮舟だが、

帰京を促す母の言葉にも耳を貸そうとはしない。

中世の源氏愛好者が生み出した浮舟と薫の「その後」の物語。

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