出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます
通勤電車に仕掛けられた恐ろしい罠!
ある日、ひとりのエリートが痴漢の汚名で栄光の座から転落した。逮捕・拘留の後にたどる悲惨な人生で出会った真実とは…。
卑劣な痴漢犯罪に菟罪を叫ぷ人が多い。
本当に菟罪なのか? 誰もが疑惑を拭いさることは難しい。
だが、もし菟罪だったら? 踏みにじられた人生をどう取り戻せばいいのか?
(筆者あとがきより抜粋)
刑罰の軽重からだけ言えば、痴漢の冤罪は本来は小説になるほどのものではない。
それなのに痴漢の冤罪事件がシリアスな物語になりやすいのは、その犯罪があまりに次元が低 い故に、犯人の人間の誇り、人間の尊厳といったものが一朝にして地にまみれ、世間の潮笑の対象となるからである。
昔、交通違反で一年近く服役する男性被告とその家族を取材したことがある。被告の妻は子供たちに、父親は外国へ長期出張で出かけると語り聞かせていた。収監される前夜、家族全員で別れの晩餐をして、翌朝、妻や子に笑顔で送られて刑務所へ向かった。
痴漢の場合、既婚者は、高い確率で離婚になる。交通違反と大きな違いだ。ある痴漢容疑者と離婚した妻は取材に答えて言った。
「詐欺や横領だったら、離婚しなかったかもしれない。浮気でも、あるいは許したかもしれない。痴漢行為をした夫はどうしても、許せなかった」と語った。
もし、痴漢行為が冤罪だったらと考えると、それは、やはり恐怖以外の何物でもない。
痴漢冤罪者にとって、事件は罠としか思えないであろう。人生の表舞台からある日突然蹴落とされてしまう。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。