戦争装置としての国家
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2002年に開催された比較法史学会・第12回研究大会での研究報告をはじめとした、論説、書評、学会動向などを収録。特集テーマは「戦争装置としての国家」。佐々木有司「コバルビアスの合意(pactum)論における宣誓」、ヨアヒム・リュッケルト(耳野健二訳)「サヴィニーの解釈学──病理なき法律学の核心部」、蓮沼啓介「易緯鄭玄注について」、仲正昌樹「「戦争機械」と「国家」の行方」、小杉泰「現代イスラーム法における解釈の革新──イジュティハード再考」、北村稔「日中戦争が生み出した中華人民共和国」、松岡誠「近代法秩序の形成とシュパヌング」ほか、全19本の論考。
目次
コバルビアスの合意(pactum)論における宣誓 佐々木有司
サヴィニーの解釈学──病理なき法律学の核心部 ヨアヒム・リュッケルト
易緯鄭玄注について 蓮沼啓介
*
【特集 戦争装置としての国家】
「戦争機械」と「国家」の行方 仲正昌樹
現代イスラーム法における解釈の革新──イジュティハード再考 小杉泰
国家の戦争システム 松村劭
反ユダヤ主義論考 山城浩志
憲法学が民主政を論じる意味──毛利透『民主政の規範理論』をめぐって 林知更
アメリカのグローバル戦略と『十字軍の思想』 森孝一
イラクにおける新しい国民国家のあり方──イスラム法と英米法の共生に向けて 藪下義文
日中戦争が生み出した中華人民共和国 北村稔
河合栄治郎の見た日中関係論 川西重忠
高麗茶碗についての一考察──「戦争装置としての国家」に対する修好・交際の一助となった「文化」 金巴望
*
近代法秩序の形成とシュパヌング 松岡誠
法と自然──ベルクソンの社会分析を手がかりにして 小関彩子
学理・法・システム 福永英雄
[書評]屋敷二郎『紀律と啓蒙』 鈴木直志
[書評]森谷尅久『地名で読む京の町 (上)洛中・洛西・洛外編/(下)洛東・洛北・洛南編』
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