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変成岩の形成は、物理化学的、そして構造地質学的な2つの側面をもっている。本書ではそれらをそれぞれの専門家が「変成岩類」と「変形岩類」に分けて執筆した。
「変成岩類」は、野外調査をふまえた研究の手引きという性格を重視し、調査対象の的確な記載ができるための基礎知識と基本概念の理解に主眼をおいた。「変形岩類」は、変形岩研究の目的である幾何学像としての変形(歪)解析、運動像としての剪断センスの決定法、変形環境の決定や応力の復元のツールとしてのファブリック解析法などを解説した。また、そのための基礎となる構造要素の測定法や定方位試料の採取法、断層ガウジなどの脆弱変形岩の試料採取法や固定・研磨法、ユニバーサルステージの使用法なども解説した。
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