取り寄せ不可
本書は、九人のアメリカを代表する劇作家が描いた「演劇」と「映画」を通じて、希望と苦悩に満ちた若き巨人といえる《アメリカ》の素顔に肉迫する。生きた人間が舞台とスクリーンの上に登場する「アメリカン・シアター」を語ることで、アメリカ的な特質である「アメリカの夢と現実」を展開するだけではなく、この現象がなぜ起きるのかを、歴史・文化・人種・宗教・セクシュアリティーから探り、分析するのだ。「アメリカン・シアター」は、生きた人間を登場させてはいるが、しょせんは作りものの「嘘の世界」。しかし、劇作家の目を通して、アメリカの本音を写し出す鏡になりうる媒体でもある。皮肉にも、人は嘘の世界において心おきなく本音を語る。この意味で、「アメリカン・シアター」では、アメリカの人々が他国の人には容易には見せない隠された素顔を見せ、語ることの少ない本音を聞かせる、という興味と利点がある。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。