異界と日本人

角川選書

異界と日本人

取り寄せ不可

出版社
角川書店
著者名
小松和彦
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2003年9月
判型
B6
ISBN
9784047033566

日常の向こう側に広がる闇、異界。古来、日本人は未知のものに対する恐れを異界の物語に託してきた。酒天童子伝説や浦嶋伝説などの豊富な実例から、異界の成立と変遷をたどり、日本人の精神生活をさぐる。

〈目次〉
異界論のすすめ

序章 異界をめぐる想像力

第一章 反魂の秘術──『長谷雄草紙絵巻』

第二章 源頼光と酒呑童子──『大江山絵詞』

第三章 妖狐の陰謀──『玉藻前草紙絵巻』

第四章 竜宮からの贈り物──『俵藤太絵巻』

第五章 龍宮の逆説──『浦嶋明神縁起絵巻』

第六章 天界への通路──『天稚彦草子絵巻』

第七章 義経の「虎の巻」──『御曹子島渡』

第八章 天狗と護法童子──『是害坊絵詞』

第九章 狐の「浄土」と異類婚姻──『狐草紙絵巻』

第十章 百鬼夜行のパレード──『付喪神絵巻』

第十章 幽霊の近世──『死霊解説物語聞書』

終章 異界観の変容と妖怪文化の娯楽化

あとがき

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