家栽の人 9

小学館文庫

家栽の人

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出版社
小学館
著者名
毛利甚八 , 魚戸おさむ
価格
639円(本体581円+税)
発行年月
2003年8月
判型
文庫
ISBN
9784091927293

▼第1話/ヒシ▼第2話/クロモ▼第3話/ユーステノプテロン▼第4話/コウホネ▼第5話/ソバ▼第6話/ウツギ▼第7話/リュウゼツラン▼第8話/シイ▼第9話/ドクニンジン▼第10話/ヤマザクラ▼第11話/フジ▼第12話/ヒツジグサ ●主な登場人物/桑田義雄(高原地方裁判所判事)●あらすじ/桑田の新しい勤務地、高原市にある栄中学は数年前まで荒廃した学校だった。現在は教師による徹底した管理によってかろうじて平静を保つ状況である。その教師たちに不良と目を付けられている生徒の寺尾と町田は、学校で起きた格技場のボヤ事件の犯人だと疑われる。担任の緒方は彼らをかばったが、2人はまたすぐ恐喝騒ぎを起こしてしまう。緒方の指導を甘いと非難する他の教師たちは、2人に罰を与えるため外に連れ出していく…(第1話)。●本巻の特徴/第9~10集では、全編を通じて新興住宅地の中学校で起こった体罰事件が描かれる。少年が受けた体罰とは、真っ暗闇の森に連れ出され、首から下を麻袋に詰められた上で、沼浸けにされるという過酷なもの。裁判の過程で、少年、教師、保護者、そして桑田たち審理に関わる人々の心情が事細かに綴られ、今日の学校が抱える問題が浮き彫りにされていく。

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