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【一番心に残った場面、言葉、】短編「かさぶたまぶた」
この小説は七つの短編から成る。そして、それらに共通する事はどれも物語の主人公が子供をもつアラフォーの大人であることだ。上述の私が心に残った短編の主人公は二人兄妹を育てつつ会社では優秀な管理職として振る舞う父親である。彼は管理職として部下をまとめるために常に模範的であろうとするのだが、それが家庭では兄妹との綻びにつながってしまう。「長所と短所は表裏一体」、そのような事を強く感じると共に、周囲を意識して生活することの難しさも感じた。
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