猪瀬直樹著作集 12

黒船の世紀

猪瀬直樹著作集

取り寄せ不可

出版社
小学館
著者名
猪瀬直樹
価格
1,430円(本体1,300円+税)
発行年月
2002年11月
判型
B6
ISBN
9784093942423

日本人は外圧(ガイアツ)の中で何を考えてきたか

日露戦争の勝利は日米開戦の序章でもあった。太平洋を挟んでの対抗意識が芽生え、両国で数々の「日米未来戦記」が発表されている。現実的な戦力分析によるシミュレーション、自国の堕落を憂いながら奮起を促す精神論からSF的発想のドラマティックなものまで、日本人の精神に多大な影響を与えている。中でもヨーロッパまで出向き、第一次世界大戦の戦禍を目の当たりにした水野広徳の『次の一戦』は、きわめて的確な内容で、開戦の無謀さを警告するものであったが、開戦=勝利への期待から、重視されなかった。軍部の独走だけがクローズアップされるが、国民の間にこそ、戦争を望む気運があったのではとの示唆は、日本人の精神史を辿る上でも興味深い。

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