浄瑠璃集
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世相と人情を活写して太平の世の喝采を浴びた庶民芸能の粋
浄瑠璃、歌舞伎の傑作を創出した近松門左衛門の死後、十八世紀なかばに浄瑠璃は黄金時代を迎えますが、「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」はその代表作です。世紀の初め、元禄の泰平の世に、庶民を震撼させた赤穂浪士の討ち入り事件は、その後、幾多の芝居にされましたが、「仮名手本忠臣蔵」はその義士劇の集大成とも言うべき傑作。「妹背山婦女庭訓」も天智帝期の権力争い、悲恋物語をロマン色豊かに描いて、「忠臣蔵」と並ぶ人気狂言でした。本書では、同時期に作られて、今も歌舞伎などで上演される「双蝶蝶曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにつき)」「碁太平記白石噺(ごたいへいきしろいしばなし)」を併載。この二作に本格的な注と現代語訳が施されるのは初めてのことです。
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