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"死者と語り、冥界に臨む“黄泉比良坂""。古事記にも登場するこの世とあの世の境目にある坂の不気味な言い伝えとは…。奇妙な味わいに満ちた全12篇を集めた戦慄のホラー短篇集。 (解説・小梛治宣)
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【一番心に残った場面、言葉、】「時を重ねて」より、不可解な行動をとる女性の真意が判明し、恐怖が切なさと優しさに変化した時。
自らが日の当たる場所に生きていると信じて疑わない彼らが、わかりやすいほどに陰を持った者によって暗く濁った世界に引きずり込まれていく。主人公に向けて放たれる他者の悪意を切り取った短編集にも思えるが、実は人間誰しもが持つ欲望や不安が狂気となって表面化するまでの過程を描いたドラマでもある。主人公と一体となって読んでいる際と、一読者として第三者の視点から読み進める場合では陰と陽の定義も異なってくる。恐ろしいのはふと気づいてしまうことだ、知らぬ間に自分も「よもつひらさか」を下っているのかもしれない、と。
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