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1913年10月、36歳の著者はヨーロッパに旅立った。パリでは島崎藤村と出会って論戦を交わし、ベルリンでは第1次大戦の開戦に遭遇して敵国となったドイツから慌ただしく退去し、イギリスではロンドンとその郊外の農村で暮らす。初めて西欧文明と出会い、故国に書き送った若き河上肇の東西文明論。(解説=住谷一彦)
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