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名著、復刊。
奈良朝初期、『古事記』や『日本書紀』とほぼ同時期に編述された作品、『風土記』。そこには、古代人の生活・習俗のさまが生き生きと描かれている。春秋の歌垣の行事にまつわる童子女(うない)の松原の悲劇、夜刀(やと)の神をめぐる「人」と「神」との争いなど、洗練された文章の背後に窺われる古代東国の人々の生活。本書は『常陸国風土記』訓下し文に詳細な訳註を施す。
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