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今後、ITシステムはさまざまな形でビジネスプロセスにますます深く組み込まれ、システムとしての統合も進展し、複雑度はさらに高まることは明白である。また、単なる誤りを犯さないシステムという意味の品質だけではなく、問題の発生に対処するシステムの強靭性まで求められる結果、テストの重要性はますます大きくなった。開発の早い時点でいかにテストを戦略的に計画し実践していくかが、高品質を確保してビジネスに勝ち残っていくための鍵を握る。
本書は、そのテストプロセスを改善するための実務書である。本書で紹介するテストプロセスの改善アプローチモデル(TMap)は、ソフトウェア組織の成熟度評価モデル(CMM)と類似して、テストプロセスのさまざまなキーエリア(主要領域)について、組織の成熟度をできるだけ客観的に自己評価し、ランク付けして改善に役立てようとするものである。そのための特別な技法が必要というわけではない。チェックポイントというアプローチも特に目新しいものではない。企業はこのアプローチを比較的容易に取り入れ、テストの構造化を推進することができる。そして継続的にこのような自己査定を行うことにより、確かな足がかりと客観的評価のもとに自己組織のテスト能力を向上させていくことができる。
[原著 Tim Koomen、 Martin Pol: Test Process Improvement -A practical step-by-step guide
to structured testing-、 Addison-Wesley、 1999]
発行元:(株)構造計画研究所
発売元:共立出版(株)
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