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"イギリス古典経済学を中心とする経済学史研究の第一人者で学士院会員の小林昇氏が、最近の「日本学士院紀要」への掲載論文をはじめとするアダム・スミスやジェームズ・ステュアート等についての研究論文4篇を中心に構成するコンパクトなひさびさの論文集。専門研究にたいする研究回顧的な文章や発言3篇もあわせて収録する。
目次
●論説
アダム・スミスの「見えない手」について
James Steuart, An Inquiry into the Principles of Political Oeconomy (1767)
のvariorum editionの刊行について
一 ジェイムズ・ステュアートとその主著
二 戦後におけるステュアート研究の展
三 経済学史上の諸古典のvariorum editionsの例示
四 『原理』の諸版と諸本(一)
五 『原理』の諸版と諸本(二)
六 『原理』variorum editionの構成について(一)
七 『原理』variorum editionの構成について(二)
八 『原理』variorum editionのreferenceの特徴
リチャード・カンティロンとジェイムズ・ステュアート
一 ステュアートはカンティロンを読んだか?
二 『商業試論』の諸論点の概要
三 対重としての『経済の原理』
四 余論
経済学・歴史・歴史主義
●回想と立言
わたくしの経済学史研究──一つの回顧(一九九〇年)──
私の学問形成:戦中
『国富論』の学史的位置の相対化──諸文献の発掘とともに──
あとがき
人名索引"
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