中世王朝物語全集 15

風に紅葉/むぐら

中世王朝物語全集

取り寄せ不可

出版社
笠間書院
著者名
市古貞次
価格
4,400円(本体4,000円+税)
発行年月
2001年4月
判型
A5
ISBN
9784305400956

風に紅葉(かぜにもみぢ)中西健治[校訂・訳注]



当代随一の貴人の大将(内大臣)は、

一品の宮と結婚、円満な夫婦生活を送るが、

一方で多くの女性との恋愛遍歴を重ねている。

また、異母兄の遺児の若君を発見し、溺愛、

最愛の妻に通じさせる。

ために一品の宮は懐妊。出産後、急逝する。

世の無情をはかなんだ内大臣は、

仏道修行に専念する。



むぐら(むぐら)常磐井和子[校訂・訳注]



女君は夫(大将)の継母から疎まれていることを悩み、

身を引く決意をし、宮中に妹の春宮の御息所を訪ねる。

たまたま女君を見そめた帝は、そのまま隠し据えてしまう。

大将は行方不明の妻を探し求め、

やがて宮中にいることを知るが、取り戻す術もなく、

悲嘆のあまり息絶える。

一方、女君は男皇子を出産、女院となって、

妹中宮ともども栄達を極める。

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