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16世紀ドイツの宗教改革者トーマス・ミュンツァーは、当時を終末における神の「刈り入れ」の時代と考え、テューリンゲン農民戦争に参加した。本書は、彼の黙示録的な終末観が現実的な改革の意識と活動を導いていく過程を考察し、このような終末観を宗教改革の主要な路線からの逸脱・例外としてとらえる従来の見解の再検討を試みる。
目次
序
第一章 黙示録的終末観と宗教改革
1 黙示録的終末観の伝統
a ユダヤ・キリスト教的時間・歴史意識
b キリスト教の展開と黙示録的終末観(1)
c キリスト教の展開と黙示録的終末観(2)
2 宗教改革の始まりと黙示録的終末観
a ルターと反キリスト
b 神の「刈り入れ」の時──ミュンツァーの黙示録的終末観
第二章 スピリチュアリスムスと宗教改革
1 「神秘主義の民主化」
2 「煉獄」と霊的浄化──死後の魂の地位をめぐって
3 ミュンツァーにおける霊的浄化
第三章 ミュンツァーにおけるスピリチュアリスムス
1 急進的ヨアキム主義と「聖霊の時代」
2 スピリチュアリスムスと聖書解釈
3 ミュンツァーと人文主義
4 スピリチュアリスムスと司牧の使命
5 ヨアキムとミュンツァー
第四章 ミュンツァーにおける歴史解釈
1 『ダニエル書第二章の講解』と「巨像」の解釈
2 「隅の頭石」の解釈
3 救済史の弁証法的な展開
4 「秩序 (“ordo”)」と歴史解釈
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