取り寄せ不可
写真界の巨人土門拳、没後10年を迎えても、その評価はますます高まるばかりである。 今回の「昭和のこども」も彼の代表作のひとつである。土門は様々な機会に子供を撮ってきた、それはその時代、現実をもっとも体現しているのが、こどもの姿であると考えていたからであろう。「筑豊のこどもたち」「江東のこども」をはじめ、彼のレンズを通したこどもの素顔は、現在の彼らには絶対に見られない表情であることに気付く。 貧しい生き生きとしたそれら姿を目にすると、物質的な豊かさ、科学の進歩の最中に生きる現代のこどもとの違いを考えさせられる。 こどもを取り巻く状況の危機が叫ばれる今、土門の作品から発せられるメッセージを見つめ直す時期といえよう。
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