取り寄せ不可
力学と電磁気学は古典物理の両輪であり、共に応用に広く基礎に深い。中でも「場の理論」である電磁気学は、マクスウェル方程式の解析に必須である数学に、一書を要する程の準備が必要なため、小冊子では自己充足した独習書の形式を採り難い。また、相対論及び量子力学に直結する理論形式と、現代文明の全分野に跨る応用面との調和をとる事も難しい。
本書は、『ケプラー・天空の旋律』に続く、見開き二頁で一主題が完結する「素描シリーズ」の第二弾として、マクスウェル方程式を軸に、数学的準備から応用に至るまで、天下りの記述を廃し、独習に必要な内容を一冊に集約した世界最高密度の電磁気学の入門書である。読了は決して容易ではないが、他書を必要とせず、計算の要点も明瞭に示されているため、上滑りでない本質的な理解に至り得る。また、学部入学から大学院修士課程までの六年間に必要な数学がほぼ網羅されているため、物理数学の入門書としても大いに活用できる。
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