楽園の歴史 1

地上の楽園

楽園の歴史

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出版社
新評論
著者名
ジャン・ドリュモー
価格
4,620円(本体4,200円+税)
発行年月
2000年11月
判型
A5
ISBN
9784794805058

前近代の西洋人の心性が描いた幸福感の系譜。
キリスト教文明圏の集団的心性史。「楽園」を巡る心の歴史。

 「世の終わり」への不安を乗り越えるために近代以前の西洋人の心性は何を求めたか  本書は、「創世記」に描かれた「エデンの園」あるいはその痕跡、あるいはその代替物が果たしてこの地上に存在するのかという、キリスト教化された西欧人にとってはきわめて重要な問題を扱っている。
 すべては「原罪」を遡る。もしアダムとイヴが楽園を追われていなかったなら、我々の暮らしはどう変わっていたのかという率直な疑問。原罪以後、人間に科された罪の重さを考えれば、きっと「エデンの園」はこの上なく快適であったはずだとする確信。
 時代がルネサンス、大航海時代へと進むと、新しい知見は中世の空想じみた仮説を否定していったが、他方、新時代のもたらす知的道具を駆使して、人々は新たな「楽園」の発見へと奔走することになる。

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