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1995年暮れに他界したドイツの劇作家・演出家で、現代思想とアート・シーンを実践的に連動させたハイナー・ミュラーの影は、死後もさらに重要な刻印を押しつづけている。本書はハイナー・ミュラー論であるだけでなく、90年代に日本とドイツと世界を越境しながら作動したミュラーという〈演劇マシーン〉にかんする熱烈なオマージュでもある。
目次
序章 ハイナー・ミュラー――二〇世紀あるいは〈近代〉への挽歌?
第一章 ハイナー・ミュラー・ファクトリー
1 極小の謎のテクスト『ハムレットマシーン』の位相
2 ハイナー・ミュラーの〈シェイクスピア・ファクトリー〉
3 コード変換の起動装置――〈ハイナー・ミュラー・マシーン〉
4 ハムレット・マシーンvsオフィーリア・マシーン?
5 異化する鏡――「見るとはもろもろの像を殺すこと」
第二章 ミュラー・マシーン/ミュラー・マテリアル
1 HMPの起動――HMの謎
2 〈ハムレット・マシーン・マシーン〉作動の諸相
3 『ハムレットマシーン』から『メデイアマテリアル』へ
4 遍在する〈私〉――語られた自伝『闘いなき戦い』
5 バイロイトでのミュラー/ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』
第三章 ハイナー・ミュラー・コンテンポラリーズ
1 歴史のコード変換――歴史劇=現代劇『グンドリングの生涯』
2 物語ることと出来事と遊戯の虚実皮膜――『カルテット』
3 出来事と物語と歴史の詠唱――『ヴォロコラムスク幹線路』五部連作
4 歴史と出来事と物語と演劇――『決闘 トラクター ファッツァー
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