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わたしたちは自由について自由に語ることができるか。自由はいかなる権利や理念でもなく、実存の事実そのものである。スピノザ、カント、ルソー、シェリング、ヘーゲル、ハイデガーなど西洋哲学の思考が執拗に問いつづけてきた「自由」の主題を、理性や根拠の論理から解放し、存在の自由な贈与として捉え直す。自由と平等をめぐる哲学的=政治的アポリアを切開する、強靱な思考の成果。
目次
第一章 自由という主題の必然性。混然とした前提と結論
第二章 自由の問題の不可能性。混在する事実と権利
第三章 我々は自由について自由に語りうるか
第四章 ハイデガーによって自由なままに残された空間
第五章 自由の自由な思考
第六章 哲学──自由の論理
第七章 自由の分有。平等、友愛、正義
第八章 自由の経験 それが抵抗する共同体についての再説
第九章 物、力、視線としての自由
第十章 絶対 = 分離的自由
第十一章 自由と運命。不意撃ち、悲劇、贈与性
第十二章 悪。決断。
第十三章 決断。砂漠。犠牲。
第十四章 断章
訳者あとがき
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