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『砂の戦士たち』(小社刊)の社会派ジョルジェ・アマードと対極をなし、倫理的内面追求派で、ブラジル文学界において最も正確で洗練されたポルトガル語を操る現代作家として定評のあるヴェリッシモの、文学史に輝く青春小説の初訳。ブラジルの『赤毛のアン』ともいわれロングセラーになっている作品である。「この作品はヴェリッシモに共通して見られる‘悪事や悲しみがまかり通る世界をなぜ神は許しているのか’という問いが強烈に打ち出されている。…かつて人生はクラリッサ(主人公)自身に素晴らしいもののみ与えてくれると固く信じていたが、非情なる現実世界に直面することにより、そんな期待も次々に打ち砕かれていく。…クラリッサを自らの代弁者に仕立て上げ、作家自身の将来に対する不安と渇望、祖国ブラジルが抱える社会問題と未来に対する展望を浮き彫りにしているようにおもわれる」(「訳者あとがき」より)
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